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歴史、ミリタリー、ウォーゲーム

FALLING SKY(GMT)を試す(1)準備篇

GMTのCOINシリーズから「FALLING SKY」をプレイしようと春頃から準備をしていたのですが、諸処の事情により中断再開を繰り返し、ようやくまた再開したところです。

ゲームの舞台はカエサルの「ガリア戦記」の世界。
紀元前1世紀のガリアを舞台に、カエサル率いるローマ共和国ケルト人のArveni族の若き王Vercingetorix率いる反ローマ連合、ケルト人のライバルであり一般的には親ローマ派のAedui族、さらにAmbiorix率いるBelgic族までがプレイヤーが操作する国。それにゲルマン人がそれに絡むという内容です。
ゲームシステムはおいおい紹介するとして・・今回は準備の話。

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準備というのがマニュアルと、COINゲームの真髄と言うべきカードの訳です。
ところがこの翻訳作業が手間を要する。
んで、思い余って当時ツイートしたのが次。 

 

DeepLを使っています

マニュアルのほうはDeepLという強力な翻訳エンジンを利用できるようになったので、ゴリゴリと訳しているのですが、DeepLは文章は訳せても歴史や古代の地名といった特殊な固有名詞になると役にはたたなくなります。

(DeepLの名誉のために言うと、英文中にアルファベットで書いてある現代中国の地名や人名などについてもはきちんと漢字に置き換えて訳してくれるなど、現代つかわれている固有名詞は対応しているっぽいぞ。)

www.deepl.com

 

カードの翻訳、特にカードの題名の訳が難易度高い

やはりハードルが高いのがカードのほう。各カードの題名になっている単語が果たして人名なのか、地名なのか、はたまた慣用句などの文化的な起源があるものなのか等、さっぱりわからない。

上記のツィートをした際に、ある方から大技が提案され、非常に感心して自分でもいくつかは試してみたのです。

大技というのは、ラテン語ガリア戦記原文にあたって全文検索をしてあたった単語を、今度はガリア戦記の日本語訳につきあわせしているというもの。確かにいけます。ラテン語ガリア戦記も日本語版ガリア戦記もネットで公開されているのです!
が、いかんせん、時間がかかる。


今は、わからない単語があればとりあえずグーグルに入れてみる。ヒットしたサイト(だいたい外国のサイト、英語・仏語、なかにはハンガリー語とか)からそれっぽい意味を拾ってみる、ということをやっている。
英語のサイトはともかくそれ以外の言葉のサイトであれば、グーグル翻訳かまたしてもDeepLのお世話になっている。
この後、カードの題名とカードの中身にちぐはぐなところがないかどうか等をチェックして、訳語として適当かの判断をしたいと思っている。
 

とりあえず現在は、カードの題名を一通りと内容の半分くらいまでは訳した。
「FALLING SKY」の特徴として、カードの題名に人名や地名などの固有名詞が登場している場合が多く、またいずれも馴染みが薄い言葉である。
ガリア戦記」自体が教養の一端となっている欧米のプレイヤーであれば馴染みもあるのだろうが、普通の日本人にはなかなかとハードルはある印象。

カード77枚のうち、人名や固有名詞っぽいカードだけ拾い上げてみると次のようなものがあった。

まずはローマ人・・・これらはだいたい日本語ウィキもあるので日本語訳も作りやすい

1.CICERO  キケロ

3.POMPEY  ポンペイウス

6.MARCUS ANITONIUS  マルクス・アントニウス

14.CLODIUS PULCHER  クロディウス・プルケル

 

ローマ人以外の人名・・・よほどの有名人以外は日本語ウィキはないため発音不明

19. LUCTERIUS  ガリア人

26. GOBANNITIO  Arveni族

31. CONTUATUS & CONCONNETDUMNUS  カーナッツ族の族長

34. ACCO  セノネス族の族長

38. DIVICIACUS  Aedui族のドルイド

43. CONVICTORITAVIS  ケルト

45. LITAVICCUS  Aedui族

55. COMMIUS  アトレバテス族の王

56. AMBIORIX  エプロネス族の王

60. INDUTIOMARUS  トレヴェーリ族の王族

61. CATUVOLCUS  エプロネス族の王のひとり

64. CORREUS  同上

70. CAMULOGENUS  アウレルシの長老

 

地名などの固有名詞

5. GALLIA TOGATA  アルプスのこちら側のガリア、という意味らしい

7. ALAUDAE  不明

9. MONS CEVENNA  セヴァンヌの山

11. NUMIDIANS  ヌミディア

12. TITUS LABIENUS  しし座

25. AQUITANI  ガリアの中でもスペイン寄りの地方

28. OPPIDA  都市名

37. BII  ボイイ族

41. AVARICUM  地名

51. SURUS  シリア人

58. ADUATUCA  地名

67. ARDUENNA  地名(アルデンヌ)

68. REMI  不明

69. SEGNI & CONDRUSI  セーニ族・コンドルシ族

 

いずれもまだカード内容との突き合わせや裏付けの確認はこれからなので、完成に向けては変わっていく可能性はある。

 

DeepLの活用

非常に強力な翻訳エンジンなので、最初の粗訳で使ったり、答え合わせに使ったりと活用しているが、和訳で使う時に気をつけることを書いておく。

入力された英文他の文章途中に入力ミスや意味不明の単語、またはカンマやピリオドの入力漏れなどがあるとその部分を翻訳せずにすっぽり飛ばして訳している場合がある。
綴りのミスや意味不明の単語の場合はアンダーラインが引かれて見直しを促してくれるが、カンマ、ピリオドの漏れや、綴りはあっているが入力ミスがあった場合などはアラームなども出てこない。また文章途中に頭が大文字の単語がはいると固有名詞と判断して訳していない場合がある。コピペした際に、文章としては続いているが途中に改行がはいっていると文章がそこで終わると認識している場合があることも注意。
いずれにせよエンジンの出力結果を鵜呑みにせずに、訳し漏れた文章がないかチェックが必要。一部分だけの違いで文章全体の意味が異なってしまう場合があるため注意が必要。

 

DeepLも全ての文書を全部飲み込んでくれる訳ではないので、1ページをさらに複数のパートに分けて翻訳させている。毎回、訳しているので、訳語のブレは多分にある。なのでひととおりDeepLを通した後は、逐次文章のチェックをする予定である。

 

いちおうプレイ目処は10月目標。
いつになるかわからないが次回はゲームシステムの紹介をしたい。

 

以下は過去に書いたCOINシリーズの記事。

 

yuishika.hatenablog.com

yuishika.hatenablog.com

 

(つづく)

 

 

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