Their Finest Hour -歴史・ミリタリー・ウォーゲーム -

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「MADNESS HOUR マッドネスアワー」(やのまん)をお試しプレイする

クトゥルフ神話をバッググラウンドに謎の館を探索する協力型ダンジョンクローラーゲーム「MADNESS HOUR マッドネスアワー」(やのまん)を提供いただいたのでさっそくお試しプレイしてみました。

 

 

 

 

ゲームの概要

プレイヤーの役割

プレイヤーは2~5人。ひとりは少女、残りは探索者という役割になります。
少女は探索者たちが館で出会ったという設定で、ゲーム内ではTRPGのマスターのような役回りを受け持ちます。探索する館の部屋カードを探索者たちに配り、イベントカードというべき探索カードの順番を操作します。
少女が人間なのか、邪神なのかはゲーム冒頭時に少女プレイヤーが密かに引いたカードによって決まるのですが、探索者に対しては最後になるまで明かされません。
少女が人間であれば、少女は人間側の探索者たちの探索を助け、正気を失い闇落ちした探索者の行動を妨害するように動くでしょう。

 

クトゥルフといえば正気度

探索者たちは登場時には正気を持った人間なのですが、探索の途中に手にいれるアイテムなどにより正気を失っていきます。正気度がマイナスになった時点で彼らは邪神側として活動することになります。少女、探索者たちは自分が人間なのか(正気を保っている状態なのか)、正気を失った邪神側なのかを直接明かすことはできません。行動の中で示していく必要があります。

 

衝撃的なクライマックスフェイズ!

館を探索し、参加したプレイヤー人数に応じて設定されている達成条件を達すると(部屋の探索やアイテムの取得、古の支配者に従うおぞましい眷属たちの討伐など)、クライマックスフェイズに進むことになります。
館を脱出するにあたって、少女の生殺をプレイヤー間で決めるのです。
いや、これはかなり衝撃的でおぞましい行為と言わざるをえないのではないでしょうか。ケースによっては人間の少女を殺すという判断がくだされる場合があります。まさに悪魔狩り魔女狩りの世界です。
満場一致となった以外、つまり意見対立がある場合は、探索者同士の戦闘によって決めることになります。

 

プレイヤーが目指すもの:勝利条件

探索者側の勝利条件は、正気を保っていようと闇落ちしていようと、最後まで生き残っていることが第一条件ですが、探索者自身が最終時点で正気を保っているのであれば、少女が人間であれば生存させ連れて帰る、少女が邪神側であれば少女を殺すことが必要となります。
探索者がすでに正気を失っている、闇落ちした状態の場合は、その逆です。少女が人間であれば殺す、少女が邪神であれば生かすことで勝利を得ます。
少女の勝利条件は、少女が人間であれ、邪神であれ、生き残ることが勝利となります。 

基本操作

ゲームはタイル形式で館の部屋が表されています。探索者が移動を行い部屋にはいると探索を行い、探索カードをひきます。探索カードには、武器などのアイテム類の通常アイテム、この世のものではない神秘アイテム、さらにこの世のものではない眷属があります。神秘アイテムを保有すると1枚毎に正気度が1減ります。眷属を引くと戦闘になります。
少女は自ら移動することはないです。探索者が移動に伴った場合にいっしょに移動することになります。
登場した眷属は各ターンの終了時に少女がいる部屋タイルに近づくように移動します。少女が部屋タイルに単独でいる際に眷属がそのタイルにはいるとサドンデス終了(全プレイヤーの敗北)となりますので、探索者としては少女を単独で残すのではなく、ある程度連れていく必要があるでしょう。
戦闘自体は各キャラクターの性能値(筋力、知力など)にアイテムによるボーナス効果を足した数が、各眷属に設定された条件をクリアすると討伐したことになります。眷属との戦闘によって、探索者が死ぬことはありません(!)。探索者が死ぬのは、前述のクライマックスフェイズで少女の生殺が満場一致にならなかった場合によって発生した戦闘によるとのみです。人間同士の争いでは負けた側は全員死亡(!)となるのですが、多くのゲームで圧倒的な強さを見せる眷属には殺されることはないが、人間同士の争いでは殺されるという顛末もまた衝撃的かつ印象的です。

 

少女の役割

少女は自ら移動することはないです。探索者たちにつれていってもらうだけです。戦闘にも参加しません。
では何をやるのか、というと毎ターン、「部屋タイル」を探索者にくばる役割と、「探索カード」の順番を入れ替える役割が与えられています。
部屋には特殊な効果やイベントが発生するものがあります。「探索カード」に正気度を落とすアイテムや眷属があるのは書いたとおりですが、登場順を操作することにより、正気度を落としにくい探索者が引きやすい順番にする(またはその逆)といった操作を行い、少女が属する人間サイド/闇落ちサイドに有利なように取り計らうのです。

 

対戦してみた

2人から対戦可能ということですがプレイ感としては2人ではなく複数いたほうが楽しいでしょう。眷属たちの中には特定のアイテムでしか倒せないものもおり、探索者が一人や少人数だと所有できるアイテム数に制約があるため、おそらく詰みます。
協力型の名前のとおり複数プレイヤーで、アイテムを持ち合い、探索を重ねるというのが良いように思います。
少女役は部屋タイルを探索者たちにくばって、探索者たちがドローする探索カードの出現順を並び替えることができるのですが、この操作がなかなか難しいように思います。役割としてはTRPGのマスターに近いのですが、TRPGのマスターが基本公平中立の立場であるのに対し、この少女は自分が属する側が有利なように取り計らっていくことになります。プレイヤー数が多くなるにつれ、誰か特定の探索者だけをあえて反対サイドに仕向ける(自分にとって都合が悪いカード類を引き受けてもらうようにするなど)、または各キャラクターのスキルや得意不得意を知った上で得意な探索者で処理してもらうようにカードの出現を操作するといった技が必要となるのかもしれません。そこまで達するにはかなり練達する必要がありそうですが・・。いずれにせよ少女プレイヤーの難易度は高いでしょう(もちろん、TRPGのマスターよろしく公平に配って公平に判定するというプレイスタイルもありなのかもしれませんが、自分の勝利条件への我執は無視というゲームに挑むスタイルとしてはどうなの?ということになりますね)。
探索者としてキャラクターが7人用意されているのですが、一番人気は犬の「ジョン」でした!

 少し似ている、謎の屋敷を探索するダンジョンクローラー型ゲーム

(終わり)