Their Finest Hour -歴史・ミリタリー・ウォーゲーム -

歴史、ミリタリー、ウォーゲーム、ボードゲーム

「エルドリッチホラー(ELDRITCH HORROR)」(アークライトゲームズ)をプレイする【少し改訂】

クトゥルー神話をテーマに、1920年代の世界を舞台にした協力ゲーム「エルドリッチホラー」(アークライトゲームズ)をプレイしました。
ゲームマスターのいないTRPGといったゲームで、緻密に構成されたキャラ・シナリオ・イベント・魔法や各種アイテムなどが破綻なく組み込まれている点は感心しました。
「おつかい」ゲームになりがちなシチュエーションですが、重層的に組み上げられた世界設定やシチュエーション、1920年代の雰囲気もよく、「おつかい」感、やらされ感も薄かった点もよかったです。

クトゥルーはともかくユーロゲームについては門外漢のためシステムについて申し上げるところはありませんが、十分に楽しめました。

 

 

プレイヤーは操作するキャラをひとり選びます。今回ランダムに選んだのは「ダイアナ・スタンリー」さん。カードを見ると贖い(あがない)のカルティスト(カルト信者)ということらしいです。知識があるので詠唱なんか強いです。それでいて筋力もそこそこあったりします。また今回使いまくった能力が、「カルト信者がいるエリアについて、カルト信者を操ってモンスターを倒せる」だそうです。

 

 

なおキャラは基本ゲームで12人、拡張モジュールを追加すると+8人となります。今回は強キャラを引いたようです。

 

(補足訂正 2023/01/09)基本セットの他、多数発売されているエキスパンションセットをいれると操作できる登場キャラは50人を超えるそうです。

 

1920年代、移動は鉄道と船便がメインです。空間移動の能力を得ると世界中どこにでも行くことができるようになったりします。
お船旅の場合、航海途中に襲われることがあるため、海上で移動を終わらせることはできるだけ避けたほうがよいそうです。

各プレイヤーが操作するキャラを決めると、「エイシェントワン」と呼ばれる今回のラスボスを決めます。ラスボスによってシナリオが異なる訳です。今回エイシェントワンとして、アザトースが選ばれました。


世界のどこかでゲートが開くと、そこからモンスターが湧き出てきます。プレイヤーは旅を続けながらモンスターを倒し、ゲートを閉じていく必要があります。最終的には、「エイシェントワン」を封印するための条件を充足させていく必要があります。
ただ世界は刻々と破滅に向けて進んでいます。破滅を迎える前に世界を救う必要があるのです。

手順は次の3つからなります。

  • アクションフェイズ・・・移動・休息・アイテム獲得などのアクションを実施
  • 遭遇フェイズ・・・モンスターと戦う、遭遇カードを解決
  • 神話フェイズ・・・イベントの実施

それぞれのフェイズの場面によって使うカードが細かく設定されていますので、必要に応じて処理が行われます。

 

暗くてよくわかりませんが、一番手前におかれたユニットスタンドがダイアナさんです。その右上に見えるのが、クトゥルフといえば切っても切り離せないアーカムです。ダイアナさんは、ローマに開いたゲートを閉じに行く前に、アーカムに立ち寄り、有用な詠唱のひとつでも獲得しようと考えます。

 

ダイアナさんは、ローマでカルト信者を抱えたモンスターを退治した後、ロンドンを経て東京に移動しています。今回のプレイではなかったのですが、東京では海軍陸戦隊とか陸軍の軍人などが登場することもあるようです。
その後もカルト信者を抱えたモンスターがゲートから現れると、飛んでいっては退治していきます。

各地でキャラが活動をする中、破滅トラックとされるタイムリミットが迫っていきます。ひとつゲートを閉じても、新たなゲートが次々と開いていきます。

 

今回は手練の他プレイヤーの活躍により世界中のゲートは閉じられ、またアザトースも封印できたのでした。

 

感想

クトゥルー神話の世界観をもとに緻密に組み上げられたシステムに、キャラ・シナリオ、膨大な種類のカード類から破綻なく組み上げられたストーリーを楽しむことができました。「おつかい」ゲームに陥ることなく、それでいて達成感のあるゲームとなっていて感心しました(やり込めばそのあたりの底も見えてしまうのかもしれませんが)。

積みゲーがなければこの世界をやりこんで楽しんでもいいな、という印象です。もっともプレイにあたっては人数を集める必要がある点は若干ハードル高いかな。

(了)