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「The Korean War」(Compass Games)を対戦する【3戦目】(3/3)

「The Korean War」(Compass Games)【3戦目】の3回目の記事です。

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前々回、前回の記事はこちら

 

 

 

第3ターン(1950年8月)(続き)

開戦当初免除されていた補給ルールの適用を開始したが、北朝鮮軍は「物資集積所(Depots)」を集中配置することで、補給ポイントの確保に成功。さらには獲得した補給ポイントを全投入することで、範囲内の戦闘部隊の攻撃力が額面の1.5倍になるという「強襲攻撃」を実施した。

 

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光州攻略 - 第3ターン冒頭、西部戦線において南下した北朝鮮軍は光州を陥落させた。

 

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金泉攻略 ー 北朝鮮軍3個歩兵師団は金泉に構築された国連軍陣地を包囲攻撃、これを陥落させた。東部戦線では盈徳付近において突出していたアメリカ軍歩兵連隊を除去した。

 

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洛東江突破- 金泉陥落を受け、北朝鮮軍は洛東江の渡河を強行。国連軍は空軍の航空支援を駆使して阻止を図るが失敗した。「強襲攻撃」の効果は絶大。

 

第2アクションフェーズ

北朝鮮軍は「物資集積所」を金泉に集中して設置。このターンも国連軍空軍の補給妨害をかいくぐって補給ポイント「2」を前線に送り届けることに成功する。「強襲攻撃」状態が続行され、このターンも「集積所」近くに位置する部隊は攻撃力1.5倍効果を得ることとなった。
一方で国連軍の強力な空軍による交通妨害により全羅道(光州付近の地域)では道路移動が妨げられ、随所の戦闘において国連軍には強力な地上支援が行われ、北朝鮮軍の損害も目に見えて増えていった。

 

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大邸攻撃へ - 大邸攻撃に向け北朝鮮軍が集結中。国連軍は大邸の包囲を防ぐため戦線の整理を実施。東部戦線では浦項アメリカ軍連隊と戦闘開始。

 

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第3ターン終了時 - おおよそ釜山を中心に馬山-大邸-慶州をつないだ円陣に国連軍は押し込められつつあった。

 

第4ターン(1950年9月)

史実では9月15日に実施された仁川上陸作戦に向けて一定の国連軍兵力は上陸用部隊として後置されておくべきであったが、この時には国連軍は手持ちの予備部隊のほとんどを釜山防衛線に投入した状態にあった。

北朝鮮軍は「物資集積所」を洛東江河畔に設置、今回はダイスの目に恵まれず、受け取ることができた補給ポイントは「1」となった。
これにより「集積所」近くのユニットであればユニット額面通り、西部戦線・東部戦線の離れた位置に位置する部隊の戦闘力は1/2となることになった。

対する国連軍の補給ポイントも「1」となった。同値の場合、ルールにより北朝鮮軍がイニシアティブを得た。

 

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大邸包囲戦 - 大邸近郊で国連軍と北朝鮮軍の戦車部隊間で機甲戦が発生。包囲攻撃により大邸は陥落した。また西部戦線の晋州でも同様に包囲戦が実施されたが、こちらは北朝鮮軍の補給不足により包囲側が損害を受ける結果となった。

 

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最終状態 - 馬山攻撃 - 大邸・晋州の陥落後、第2アクションフェイズに突入するが、文字通り乱戦状態になる。この時期になると北朝鮮軍の損害も少なくなく、ステップロス状態の歩兵師団も目立ってきていた。

残念ながら時間切れで終了となった。
上述のとおり国連軍側に逆上陸を行うだけの余力はなく、このままでは北朝鮮軍の包囲を打破できずに終わる可能性が高いのではないか。

結局のところ38度線を超えての国連軍の北進も、中共軍の介入も実現できなかった。

 

感想戦

上級ルール「国際情勢」の適用について

1回目の記事で紹介した通り上級ルールで導入される国際情勢を表すために、国連軍が操作できる3つのパラメーターがあるが、初期値は決まっていたり、1ターンでの変化量も制約があるなど、急激にパラメーターを操作できるような仕掛けにはなっていないことがわかってきた。

パラメーターの状況は増援スケジュールなどに関係するのだが、実は「国連軍の介入レベル」にしても「アメリカ軍の動員レベル」にしても即効性がある訳ではなかった。

実際を考えてみれば当然の事で、「介入レベル」があがったからといってすぐに前線に部隊をおくるだけの余力をもった軍隊は少ないのだ。当時のアメリカ軍も緊急展開部隊のようなものをもっていたわけではなく、日本に駐留していた軍勢をまずは投入している。「介入レベル」「動員レベル」のパラメーターを操作しても実際の増援スケジュールに影響が出てくるのは3ターン先~6ターン先といった時間間隔になる。

結論としては本ゲームの「国際情勢」ルールは極めてまっとうな節度のあるルールになっていた。核兵器を使うことも、第三次世界大戦を起こすこともなかなかに難しかった・・・。

 

作戦面について

またもや中共軍に見えることはできなかった。
それにしても独特のゲームシステムで一見、うまく作用するのかわかりにくいのだが、毎回史実に近い展開になるのは非常に面白い。

 

 

(終了)