今回はボードゲームの残りです。強烈なゲームが登場しました。
ボードゲーム(つづき)
RISE OF TOTALITARIANISM(4Dados)
第一次世界大戦終了後の1920年代からナチスが政権を取るまでのイタリア・ドイツを中心にした欧州の政治情勢を「社会民主主義」「共産主義」「全体主義」の3つの政治勢力の争いとして構成したという力技の作品です。
今季3本指にはいる作品。最初にプレイした時には1ターンで5時間要し疲労困憊になったという曰く付き。
2回目をプレイしてゲームは回るようにはなったのですが、次回は各勢力がそれぞれどのようにプレイしていくのか(そもそもゲームバランスはどうか)といったところを試してみたい。
「Rise of Totalitarianism」(4Dados)3人戦。WWⅠ後、ヒトラーやムソリーニが合法的に政権を簒奪した経過をゲームシステムの中でシミュレーションしようというデザイナーの意図、さらにユーロゲによくありがちななんちゃってのフレーバーで終わっていない数々の仕掛けを高く評価。ただし #ボードゲーム pic.twitter.com/ofGX9gc6YW
— yuishikani (@yuishikani1) 2022年5月6日
初プレイとはいえ、ルールの解読に時間を要し、1ターンに5時間は長すぎた。第2ターンに行こうという気を皆失っていた。
— yuishikani (@yuishikani1) 2022年5月6日
色々詰め込んだため総合的に上手に説明できていないだけでシステムにこめられたデザイナーのこころざしは素晴らしいと思うんですよね。その辺りを整理できれば良いゲームになりそう
先日の対戦では「第1ターンだけで疲労困憊」「地雷ゲー」「インスト不可」等と散々な酷評を食らった本ゲームですが、”様々な詰め込みすぎてそれらをうまく説明できていないだけだ”と解釈し、リブートを画策しています。まずはマニュアルを読み込みます。 #ボードゲーム https://t.co/q4NsPzCvG9
— yuishikani (@yuishikani1) 2022年5月14日
「RISE OF TOTALTARIARISM」(4DOS)3人対戦(再戦)。初回対戦時は1日かけて1ターン回すので這々の体になったが、さすがに2回目・3回目になるともう少し進めることができた。それにしてもこの唐辛子を山盛りにしたようなカラーリングはどうにかならなかったものか・・。#ボードゲーム pic.twitter.com/o2FT4wHzY8
— yuishikani (@yuishikani1) 2022年7月18日
BORDER STATES(Shakos)
南北戦争がテーマなのですが、中立州を味方陣営に引き込むための活動をゲーム化した、という異色作。南北戦争の会戦や活躍した将帥の知識があればより楽しめるかな。
「BORDER STATES」は南北戦争において日和見を決め込んでいた州を味方陣営に引き込むため、数々の会戦に勝利を収めていくことで支持をとりつけていく様を、運動会の棒引き競技、はたまた「CHURCHILL」(GMT) での議論テーブルのようなシステムで扱った。#ボードゲーム pic.twitter.com/gHBqdV2q2X
— yuishikani (@yuishikani1) 2022年4月16日
金星の商人(アバロンヒル)
VENUSとVENICEの違いというダジャレでつけられたタイトルはゲームの内容にあまり関係ないようですが(ゲーム内に金星は登場しない)、こういったネーミングも珍しいですよね。
前記事で紹介した「SPACE CORP」がハードSFだった(特に前半)のに対すると、本作はスペースオペラ風。記事内では他プレイヤーの邪魔や足の引っ張り合い要素は少ない、と書いたのですが、アークライトゲームズから販売された新版のルールでは邪魔要素も追加された模様です(ルールを熟読していないので詳細不明)。
THE SHORES OF TRIPOLI(FORT CIRCLE GAMES)
最近のボードゲームらしくコンポーネントがきれいです。こういうのはゲームしたい欲を刺激させてくれます。題材は超マイナーなアメリカ海兵隊による海賊討伐というもの。しかも時代的にはナポレオン時代なんですね。
空いた時間に、19世紀初め私掠船の根拠地となっていた北アフリカ諸国にアメリカ海軍&海兵隊が膺懲の鉄槌を下すという「The Shore of TRIPOLI」(Fort Circle Games)を対戦。ボードゲームアプローチの作品だが、手軽にプレイできる良ゲーム。最後は全軍投入させてトリポリ強襲だ! #ボードゲーム pic.twitter.com/MIECDLTN6S
— yuishikani (@yuishikani1) 2022年8月7日
感想戦
紹介したゲーム合計28個。タイミングが悪く記事にしていないゲームがあと数個あったのですが、こちらは下半期のほうの記事に回しましょう。ちなみに我が家で最もプレイされたゲームは「AZUL」です。
上半期のベスト3は途中途中にも紹介していますが次の3本+αです。
- RISE OF TOTALITARIANISM
- アップフロント
- FROM SALERNO TO ROMA
- NEY VS WELLINGTON
作戦級に良作が多かったのと、ボードゲーム領域から戦争や外交テーマへアプローチされた作品にデザインやコンポーネントのユニークさもあり見るべきものがあったように思います。
空戦や海戦ものは全くプレイできていないです。下半期はもっと戦術級もやりたいところです。
(了)