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歴史、ミリタリー、ウォーゲーム、ボードゲーム

「PLAN SUNSET Vol.5 SUMMER 2022」を読む

「プラン サンセット」は、シミュレーションボードゲームの販売を手掛けているサンセットゲームズが発売している雑誌で、作成がアナウンスされていたVol.5がこの度発売された。前号にあたるVol.4の発売から十数年ぶりの続刊だという。
Vol.5の特集がOCSシリーズということで、さっそく購入に至った。

OCSシリーズは、Multi Man Publishingがシリーズ化している、主に第二次世界大戦での各種の戦いをテーマに同一のゲームルールを基本とした作戦級ゲームで、当ブログでも度々対戦記事をとりあげてきた。
(当ブログでのOCS関係の記事一覧は本記事の最後に記載)。

 

裏表紙も含め(朝鮮半島ビルマ等が記載)、これまでに発売されてきたOCSの各作品毎の地域範囲が一目瞭然とわかる。なかなか再販がなされず入手困難な作品もあったりする。

 

巻頭はシリーズ中でも手頃なサイズ感(マップ1枚)で、まだ入手もしやすい「SMOLENSK」を題材にした翻訳記事。
ユニークなのは、エポック「エル・アラメイン」(「ドイツ戦車軍団」に付属)と、OCSでも最大規模かつ入手困難な1作「DAK2」との、ゲームデザイン観点での比較記事。続けて、「DAK」と同じアフリカ戦線キャンペーンを扱ったこれまた伝説級の作品、SPIの「CAMPAIGN FOR NORTH AFRICA」との比較(同記事の中には、翔企画の「NORTH AFRICA」も登場)。

これもまたビッグゲームすぎてなかなか手がつけられない「BYOND THE RHINE」の紹介もよかった。

もちろん手掛けやすい作品として、朝鮮戦争を扱った「KOREA」(当プログでも何度か紹介)をあげている。

ビッグゲームが故になかなかプレイ機会が得られない作品や、今では入手困難な作品も含めた俯瞰的な紹介は非常に興味深かった。特に各ゲームに付属しているシナリオについての比較や評価(用いるマップ枚数、ユニット数、シナリオ難易度)は今後、対戦やソロでもプレイを企画・実施していくにあたってとても参考になる内容であった。

あえて難を言えば、OCS未経験者に対するOCSルールの概要紹介などのページがあってもよかったかなとは思う。OCSの共通ルールについては日本語化ルールが無料公開されているので、そちらを読めということかもしれないが、本誌を十二分に楽しむ上では提供してもよかったのではないかということだ。

いまやコンスタントに作品がリリースされ続けている一大シリーズとなったOCSの特集した雑誌ということで、世界中を探してもなかなかない仕立てなのではないかと思う。OCSフリークはもちろんのこと、今後作戦級ゲームを扱おうとされているプレイヤーなら必携の一冊だ。

 


 

以下は当プログにおけるOCS関連記事

 

大変稚拙なプレイです。

 

国連軍を包囲したものの、北朝鮮軍の補給の弱さと、国連軍の砲兵部隊に主力部隊のヘックスが散々に射たれてしまいました。OCSの鉄則「高スタックはなるべく作らない」

 

 


(完)