手元のバックナンバーを確認すると、第1集の発行が2011年、第2集は2012年となっているので実に8年ぶりの続刊、モリナガ・ヨウが模型雑誌「アーマーモデリング」に連載していた記事の単行本化第3集になります。
毎回、プラモデル(それも主にAFV関係)を題材に、模型少年的な”あるある”ネタに、模型としての作り込み、さらには模型を作るにあたってのその車輌のエピソードや、作りながらの感じた事、疑問点などを題材にして、細かい丁寧な手書き文字で書き表されたイラストエッセイにまとめてあります。その精緻なグラフィックも相まって1ページ1ページ読むのに時間が必要だったりするのですが、それだけ丁寧に読み込ませてしまうその筆は健在です。
当方は模型少年というよりもミリタリーファン要素が大きいためどちらかというと後者のほうで興味をそそられるのですが、度々描かれている模型を作ったが故の気づきは新鮮だったりします。
収録にあたっては掲載順ではなくエピソードの種類毎に編集し直されているようです。
エピソードに登場する車輌模型(当方が拾った分のみ)
アメリカ
- M3 スチュアート
- フォードGPA
- M10
- M3 リー
イギリス
フランス
- ソミュア
ドイツ
- Sd kfz222
- エレファント
- ラング
- ブルムベア
- ヴェスペ
- 38(t)
- フンメル
- A7V
- Ⅳ号戦車C型
ソ連
- SU76
日本
- トヨタ製フェートン
- 87式自走高射機関砲
その他
- シュコダPA2
- 各国の兵士や搭乗員モデル
後半3割り程度はAFVのラジコン模型に話しの中心が移ります。