恒例のまとめ記事です。
前半の記事はHAさん主催の「War-Gamers Advent Calendar」に投稿しています。本記事は続きです。
作戦級(承前)
砂漠の狐(エポック/国際通信社)
レックカンパニーデザインのエポック社のゲームの初期作品の中で唯一未プレイだったのが「砂漠の狐」。タクテクス誌2号でのリプレイ記事が印象的で引っかかっていたが、箱の重さで買う作品を選んでいた中高生にはなかなか手を出しづらく、周囲の友人たちも誰も持ってなかったため未プレイのまま今にいたった。
砂漠での機動戦、ダミーを含む隠匿配置といった条件からクセがある部隊運用が求められた印象。今回はサワリだけでじっくりプレイではなかったので機会を見て再戦したい作品。
EWE日本海大海戦(エポック)
電子判定装置がついた入門用ウォーゲーム、EWEのデッドストック品を入手したので初プレイ。
対馬海峡いっぱいに展開して日露両艦隊が対峙するという大胆な構図。初期配置こそ艦隊戦っぽい縦列状態からはじまるがその後は壮絶な殴り合い。数隻突破させればロシアの勝利だが、日本軍は当然のことながら二重三重に防衛線(!)を張り妨害する。
ゲーム内容はともかく、マグネットで盤面に固定できるユニットや、噂の電子判定装置など、けっこうよくできている。
これは再販してほしいなぁ、でもプラスティック製の筐体の金型とか初期コストがかかりそうなのでいまさら無理なんだろうな、と妙に納得してしまった。
シュリンク付きのEWE「日本海大海戦」(すごい題名)を入手。もちろん中身は新品。対馬海峡いっぱいに展開する日露艦隊というダイナミックな仕様。ゲームは壮絶なぼこりあい、ロシアは3隻をマップ右端から脱出させると勝利。LED判定装置も健在だ! #ウォーゲーム pic.twitter.com/dUNGsV3iP0
— yuishikani (@yuishikani1) 2021年7月5日
戦略級
戦略級ゲームの好き嫌いはゲームデザインの抽象化の感覚が自分の好みにあっているかどうかに依存する。実は一番最初に買ったウォーゲームは「第三帝国」(AH)で、これで欧州の地理を覚えた!
最近の戦略級ゲームはユーロゲームに近い処理を採用しているゲームも少なくないようだ。
THE LAMP IS GOING OUT(Compass Games)
欧州を中心とした第一次世界大戦全体を描いた作品。最大4人のマルチプレイヤーズゲーム。
エリアマップ。イベントカードに加え、技術の進歩を扱う技術カードがあり、大戦中に新登場した新兵器・新技術が続々と登場する。
プレイでは西部戦線の両軍が早々と塹壕に籠もったまま互いに手を出さないという事態に陥り、代わりにバルカン・トルコや東部戦線で激戦が交わされるという展開になってしまい、デザイナーが意図したゲームシステムやバランスが働らかなくなった印象(こういう事態に対するなにかしらの防止ルールや仕掛けを見落としたのではないかという気がしてならないが・・)。
プレイ後、すぐに記事を書いたように決して面白くなかった訳ではない。ルールやカードイベントの内容、特殊ユニットの存在などなど各所に仕掛けられた第一次世界大戦を演出する仕掛けには感心してしまった。
ボードゲーム
最後はウォゲームではないがゲーム会などでプレイしたボードゲームのうち、面白かった作品については記事を起こしている。
HEART OF DARKNESS(闇の奥)(LEGION WARGAMES)
アフリカ探検テーマのマルチプレイヤーゲーム。
スポンサーを募り、道具や武器といった各種アイテムと食料を購入し、探検隊を組成する。探検の途中の発見や出来事などで得られる名声値を競う。プレイ中はプレイヤー間で直接的な競合関係はないため、見方を変えればプレイヤーがそれぞれソロプレイを行っているよう。ただアフリカ探検をボードゲームとして昇華している点は感心する。
Thunderbirds(ASYNCRON Games)
サンダーバードテーマのマルチプレイヤーズゲーム。さながら「パンデミック」のサンダーバード版。サンダーバードに登場するキャラの一人になり、世界中で発生する事故に対し協力しながら、各種のマシンを駆使しながら東奔西走する。
IRON DRAGON(Mayfair Games)
ファンタジー世界の大陸に線路を引き荷物を運び資金を集め、鉄道王になろう!というゲーム。白地図状態の地図上に水性マジックで敷設した路線を描いていく。オリジナルはアメリカ大陸を舞台にしたゲームだが、本作は、各所に散りばめられたファンタジー要素が雰囲気を出していた。
最後に
個人的な2021年ゲーム関係ニュース
ASLはシナリオ集はじめ書い続けているが結局対戦は1度もやらなかった。
そろそろ再開しなければ・・。
来年最初の対戦はナポレオニックの予定。
(終わり)