「THEIR FINEST HOUR」の紹介記事にも書いたとおり、航空ユニットについては機種別にユニット化されており、サブタイプまで細分化されていたりする。途中まで書いていたので、おまけとして掲載。
航空ユニットの数値
- 左上:航空攻撃力
- 右上:航空防御力
- 左下:爆撃力(数字がひとつの場合は戦術爆撃力、ふたつある場合はふたつ目は戦略爆撃力)
- 右下:移動力(航続距離)
ドイツ軍の機体
戦闘機
メッサーシュミットBf109E
ドイツの主力戦闘機。高速による一撃離脱戦法を得意とする。多数の生産型があるが本機は名発動機”DB601”を搭載した本格生産型。航続距離(移動力)が短い。1人乗り、20ミリ機銃☓2、7.92ミリ機銃☓2
メッサーシュミットBf109D
”DB601”搭載前の機体(次のE型よりDB601が搭載された)。当時はすでにDB601 の搭載が見えていたが生産を急ぐために搭載前型として生産されたもの。スペイン市民戦争で活躍。1人乗り、7.92ミリ機銃☓2(後に同4丁に増強)
メッサーシュミットBf110C
戦間期1930年代に各国で夢想され盛んに開発された双発戦闘機のドイツ版。ゲーリング元帥から「駆逐機」と命名されるが、バトル・オブ・ブリテンでは惨敗し、単発戦闘機に比べて大きく重い双発戦闘機は空中機動において単発機に抗し得ないことを証明した。が、その後は機体に余裕があったことから機首に電探を搭載するなど様々な改造版がでてきたところは好き。双発、2人乗り、20ミリ機銃☓2、7.92ミリ機銃☓4
夜間戦闘機
メッサーシュミットBf110D
一般的にはD型は、ノルウェー侵攻を想定して開発された、搭載燃料を増やした航続距離延伸版と言われているが、このゲームでは夜戦版という位置づけになっている。夜戦仕様のD型はあるようだが、航続距離がここまで極端にC型と異なるのかはよくわからない。
ユンカースJu88C
A-4型をベースに開発された戦闘機仕様。爆撃機タイプより乗員が1名減り3人乗りになっている(爆撃手が不要?)。さらに同じC型でも細かく仕様が異なるサブタイプがあるようでそれぞれ武装が異なる。C型の最初の型は、20ミリ機銃☓1、7.92ミリ機銃☓3。
爆撃機
ハインケルHe111H
1937年の就役当時では戦闘機を凌ぐ高速だったが、バトル・オブ・ブリテン時には優位性は失われていた。バトル・オブ・ブリテン時の双発爆撃機隊の中核機。防御武装の貧弱さをつかれて、少なくない損害を出している(このあたりの記述は参照する本やデータにより書き方は様々。損害は少なかったと言っているものもある)。双発、5人乗り、爆弾搭載量2.5トン
ハインケルHe111P
アルファベットが後なのですが、こちらのほうがH型より先に生産された機体の模様(どうもP型というのはある型の本格生産前に生産される生産前型のようだが、よくわからない)。
ヘンシェルHs123A
複葉・固定脚の急降下爆撃機。スペイン内戦において近接支援に使われはじめるが、Ju87の配備が進むと交代していった。
ユンカースJu88A
乗員4名を全て機種に配置した細身の特異なスタイルの高速爆撃機。He111とともに爆撃機隊の中核であった。こちらもバトル・オブ・ブリテン時には速度の優位性は失われており少なくない損害を出した。
4人乗り、爆弾搭載量2トン。
ユンカースJu87B
地上部隊と密接に連携した攻撃を行った電撃戦で一世を風靡するものの、バトル・オブ・ブリテンは純然たる航空戦であったため、緒戦において低速弱武装の弱点をつかれ大損害を受けた。
2人乗り、爆弾搭載量700キロ。
ユンカースJu87R
ノルウェー侵攻を想定してB型をベースに開発された航続距離延伸版の機体。搭載燃料の増強などを行ったため、運動性能や武装などにおいてB型より制約がでているということだが、ゲーム内の性能は航続距離を除き、同一となっている。
あとで気づいたが爆撃機Do-17が登場してないな、と(2021/2/4 追記)
イギリス軍の機体
戦闘機
スピットファイアMk.1
マリーンエンジンを搭載したスピットファイア最初の生産型。ドイツのフランス侵攻時は温存され、バトル・オブ・ブリテンで本格的に投入された。高速・高機動性・重武装で、Me109に対抗した。Me109ほどではないが、航続距離が短いのが玉にキズ。1人乗り、7.7ミリ機銃8丁。
ハリケーンMk.1
スピットファイアと同時期に開発され、同じマリーンエンジンを搭載しているにも関わらず性能はかなり劣後していた機体。それでもイギリスが本機を採用したのはバトル・オブ・ブリテンが迫っておりいたためと言われている。Bf109相手の空中戦はもっぱらスピットファイアに任せ、ハリケーンは爆撃機迎撃を行った。
1人乗り、7.7ミリ機銃8丁。
夜間戦闘機
ボールトンポール・ディファイアント
不格好な事で知られる戦闘機。単発2人乗りだが固定射撃兵装の代わりに7.7ミリ機銃4丁の動力旋回銃塔が後部座席の後ろに抱えている。来襲した敵爆撃機に対して横や下から撃ち込もうというコンセプト。
実際は爆撃機が単体で来る訳ではなく、戦闘機も随伴してくるため手も足も出なくなった。フランス戦でその欠点が露呈し、バトル・オブ・ブリテンの時期には夜間戦闘機として使われることが多かった。
銃座の中から脱出することが難しいことから、被撃墜時の銃手の死傷率が高かったと伝わる。
ブリストル・ブレニムMk.1F
元は小型旅客機だが高速性を買われて爆撃機となり夜間戦闘機型Mk.1 Fとして製造された。レーダ搭載。双発、3人乗り。7.7ミリ機銃5丁
ブリストル・ブレニムMk.4
ブレニムMk.1Fの改良型。エンジンと武装が強化された。3人乗り、7.7ミリ機銃☓5
ブレニムの写真を見るとMk.ⅠとMk.Ⅳとで機首のデザインが違うようにみえるんですよね。イギリス機は奥が深い。(追記 2021/9/15)
爆撃機・夜間爆撃機・雷撃機 他
フェアリー・バトル
イギリス空軍における最初の低翼単葉引き込み脚の軽爆撃機。第二次世界大戦開戦時には旧式化しており損害も多かったため、1940年後半には前線からは退き始めていた。 3人乗り、爆弾搭載量450キロ。なお名称は、フェアリー社のバトルという機種名。
ブリストル・ボーフォート
中翼双発の雷撃機。機体はブリストル・ブレニムを基に設計された。性能的に成功した雷撃機とは言い難く、活動域は地中海や中東に移していった。4人乗り、爆弾680キロまたは魚雷1本。
ブリストル・ブレニムMK.4
ブレニムMk.1のエンジンと武装強化版。イギリス空軍の主力軽爆撃機。戦闘機に対する速度的優位性はなく、防御武装も貧弱であったため損害が増大したが、軽快な運動性を生かして後継機としてダグラス ボストンやモスキートが配備されるまで活躍した。3人乗り、7.7ミリ機銃☓5、爆弾搭載量600キロ。
ハンドレページ・ハンプデン(ハムデン)
第二次世界大戦初期に使用された双発爆撃機。1939年12月頃には昼間爆撃の任務から外され夜間爆撃等に用いられた。乗員4名、爆弾搭載量1.8トン。
ヴィッカース・ウェリントン
第二次世界大戦初期から使用された双発爆撃機。1939年12月頃には昼間爆撃の損害が多発したため夜間爆撃を主任務とした。1943年頃には爆撃任務からは外されるが、同時代のハンプデン、ホイットレーより長く、大戦を通して使用され続けた。乗員6名、爆弾搭載量2トン
アームストロング・ホイットワース・ホイットレーMk.1
全金属製の大型の双発機。直線的な胴体の機首と尾部の動力式の銃座を持っていた。第二次世界大戦開始時のイギリス空軍において、ハンプデン、ウェリントンと並ぶ主力爆撃機として活躍したが、性能の関係で作戦は主として夜間に限られていた。 Mk.1は第二次世界大戦が始まった頃にはすでに第一線舞台からほとんど姿を消していた。
アームストロング・ホイットワース・ホイットレーMk.5
ホイットレーの主生産型。機体の設計は戦間期に属するが、発動機はマリーンエンジンを搭載(マリーンエンジンの万能ぶり!)した機体。1940年3月以降、爆撃任務を担う。5人乗り、爆弾搭載量3トン!
マーチン・メリーランド(?)
アメリカ陸軍で不採用になった機体だが(この時の番号がXA-22)、その後、イギリスに「メリーランド」の名称で輸出された。ウィキによれば東地中海地域で用いられたとあるが、本土へ配備された部隊もあったということだろう。
3人乗り、爆弾搭載量900キロ
※ ユニットにあるA-22で探してあたったのはこれなのだが確証はない。