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「SWORD OF ROME」(GMT)を対戦する【2戦目】

ローマがイタリア半島を統一する100年間を扱った「SWORD OF ROME」(GMT)を対戦した。つい春先にプレイしたゲームだが、今回はエキスパンションキットを追加した5人プレイとなった。

登場する国家は、ローマ、エルトリア&サムニウム、ギリシャ植民地、ガリア人、それにカルタゴが追加された5勢力だ。

 

Sword of Rome - Front Box Cover - Second Deluxe Edition

 

ゲーム内容については前回記事を参照されたい。

 


第1ターン

くじ引きにより前回と同じくガリア人を担当。

前回の教訓により「ガリア人は土地に固執せず、占領はしない、略奪に徹する」ことにする。

ガリア人が国境(勢力)を接しているのはエルトリアだけだ。自然、略奪の対象はエルトリアのエリアとなる。

ZOCなどがあるゲームではないため、敵対する勢力の軍勢がいない限り、移動は可能だ。足を伸ばしてローマやサムニウムのエリアに攻め入ることはできるが、相手勢力により退路を絶たれる懸念があるためそこまでの無理はしない。

略奪が成功したエリアはそのエリアを支配している勢力が回復するまでは荒廃したままのため、無尽蔵には略奪はできない。

ひとつのエリアを略奪に成功すると、隣のエリアに移動してそこでまた略奪を行う。焼畑農業的に略奪地域を転々することになる。我ながらひどい民族である。

下手に都市を攻略してそこの守備に兵力をすりつぶすくらいなら、略奪を繰り返すことによりポイントを稼ぐ(ガリア人だけは略奪によりVPを獲得できる)ことに徹したほうがよさそうだ。

エルトリアはローマと同盟、ギリシャは宿敵であるはずのカルタゴと結び後顧の憂いを取り除いた。ガリアは後にローマと結んだ。こうして中央ではローマ、ギリシャ、サムニウムが争いはじめた。

同盟は各ターンの自分のイニングに締結を宣言できる。各ターンの最後に同盟の破棄を宣言するフェイズがあり、そのタイミングで破棄する分にはペナルティはないが、ターン途中に同盟破棄を行うとペナルティを喰らう。

 

初期配置状態。北から「ガリア人」(カウンターは青色)、「エルトリア」(クリーム色)、「ローマ」(赤)、「サムニウム」(緑)、「ギリシャ植民地」(水色)、「カルタゴ」(紫)となる。

赤色のローマのユニットの近くにあるオレンジ色のユニットはノンプレイヤーの都市国家。国家名は前記事のどこかに書いたと思う。彼らも「遠ガリア」と同様に、別プレイヤーのイベントカードにより操作することは可能だが(ローマの邪魔をする)、前回同様、はやばやとローマに占拠され滅亡してしまう。

 

第2ターン

他勢力が起こしたカードイベントによりアルプス山脈を超えて「遠ガリア」(今のフランスを根拠地としたガリア人)が北イタリアに侵入してくる。ガリア人がエルトリアに対して行ったように、1エリア移動しては次のエリア、と連続して略奪する略奪行をはじめる。

 

アルプス山脈を超えて肥沃な北イタリアの平原に侵入してきた「遠ガリア」(カウンターは灰色)。エルトリアとの勢力境に展開していた「ガリア人」の主力を急ぎ北上させた。「遠ガリア」のカウンター、またエルトリアに置かれた丸形の蛇の紋章がはいったマーカーは略奪跡を示している。

その後、「遠ガリア」はカードイベントによりゲーム期間内は復活できない程度に撃滅させられる。

 

一つのターンは5回のイニングに分かれているため、手元にアクションを行うカードがあるかぎり5回のアクションを実施できる。

ガリア人はエルトリアとの境から取って返し、「遠ガリア」と戦闘を行った。戦闘において野蛮なガリア人に恐れをなして相手兵力が後退するというカード等を用い、「遠ガリア」勢力を全滅させる。本来はローマやエルトリアとの戦闘に使おうとしていたカードで、「遠ガリア」に使うには少々もったいないカードだったのだが、結果的には早く撃退できたことになった。

ガリア人は手持ちのカードを毎ターン全て捨てなければならないという特別ルールがあるため、良いカードを手元に置いておくことができない。

 

第3ターン

シチリア島の西半分と北アフリカカルタゴ、またスペインを勢力圏に持つ海洋国家カルタゴシチリア島の東半分を抑えているギリシャ植民地と同盟を結んだことにより、軍勢を他の地域へ転用できるようになった。

カルタゴは10戦力(フルスタック)分の海上輸送能力を持ち、港湾マークがある都市に上陸させることができるという、特異な能力を持つ。

そのカルタゴがエルトリアの港湾のひとつに侵攻、エルトリアに隣接して略奪を重ねることでVPを伸ばしていたガリア人を抑えるよ、ということでエルトリアと同盟を結んだ。

 

エルトリア(カウンターはクリーム色)のすぐ南のエリアに上陸してきたカルタゴ(紫)に注目。
カルタゴはたくみにエルトリアを盾にしつつ、ガリアと戦闘を繰り返した。
ガリアは防御を行いつつ、小部隊を繰り出し略奪を行う。

 

第4~5ターン

全6ターンのゲーム(オプションで延長すると全10ターンになる)の中盤の展開は混沌としていたため点描となる。

カルタゴはエルトリアの港湾から抜け出し、ローマの一都市をいったんは占拠するがその後、引いていった。

本ゲームの戦闘は3D6のためダイスの目によるブレが大きい。戦闘は保守的に守るのが大崩れしないコツだと思う。

ガリアはようやく戦闘力「3」のリーダー「ブレンヌス」を登場させた。主力をブレンヌス配下に置き、少数戦力による略奪部隊を組成すると南へ略奪行に行かせる。討伐され全滅してもよい部隊だ。

業を煮やしたローマやエルトリアがフル戦力の軍団を派遣し、ガリア人の拠点を攻撃してくるが、ダイスの目が走ったことで撃退に成功する。2回、3回と戦闘に勝利することで、略奪品を奪うことになり、VP獲得する

他の勢力はVP獲得は基本、都市を占拠することで得る。都市の場所と数は限られており、都市を失うとペナルティになることから、VPはゼロサムになる。唯一、略奪によってVPを得るケルト人だけはゼロサムにならずにVPを得ることができる。また戦闘に勝利することで略奪品を獲得し、その略奪品をVPをにしていくことができるという点でも他の勢力とは異なる。

 

南方ではギリシャとローマのまさに血みどろの戦争が続いた。ローマは虎の子の独裁官(デクテーター)を登場させるが、ギリシャのダイスが冴え、ローマのダイスが走らなかったことから複数回の決戦でローマはことごとくギリシャに負けてしまう。

史実ではガリア人のブレンヌスによるローマ侵入に対抗するため「独裁官」が登場し、これを退けるのだが、ゲームでは1回1ターンの間のみ登場させることができる。

終盤、シチリア島東部の都市メッセナで反乱が起きる。メッセナを支配していたギリシャはローマとの戦争にかかりきりであったため南方へ戦力を送ることができなかった。代わりにギリシャと同盟関係にあったカルタゴがこれを鎮圧、同盟関係を壊すことなくギリシャの一都市を占拠してしまう、という波乱が起きる。

 

カルタゴが去った中央やや北イタリア。
ガリア人に、戦闘力「3」を誇るリーダー「ブレンヌス」がようやく登場。
青色ユニットがある場所はいずれもガリア人の拠点となるVP都市。

第6ターン

最終ターン、VPはカルタゴガリア人が伯仲した状態にあり、ゼロサムにより、ギリシャは中位、ローマ、エルトリア&サムニウムは停滞していた。

カルタゴギリシャとの同盟を破棄し、シチリア島東部を占拠し、さらには半島の先に侵攻する。

ローマは最後の力を振り絞りギリシャとの戦闘に及ぶが打撃を与えるには至らない。

ガリア人はカルタゴとの1VPを埋めるため、最後、ローマの都市に侵攻、ダイスの目に掛けるが、攻略には失敗した。

 

 

最終ターンの最終盤の状況。

ガリア人の一スタックはローマの都市に侵攻し、包囲・略奪を試みるがダイスの目はよくなかった(成功確率はそこそこあった)。

 

感想戦

細長い半島では逃げ場も迂回路もない。また各勢力間には緩衝地帯になるようなエリアもないため、アクションを起こせば即戦闘という過酷な状況からはじまる。この点、「戦国大名」なんかよりもずっとシビアだ。北進するか南に行くかの判断だけでガラリと状況が異なる。

今回ガリア人を担当したが、ガリア人はイベントで発生する「遠ガリア」を除き、後背を心配することなく、また領土も縦深があるため比較的ラクに感じた。動員能力が高く、回復力がある点も魅力だ。他勢力とのゼロサムに陥らない勝利条件も良い。

カルタゴは絶えずスペイン植民地を配慮しておくという必要はあるが、10戦力をどこの港湾にも送り込むことができるという海上輸送能力はどの勢力にもない特異な能力のため強力だ。

残る3勢力は書いた通り、かなりシビアな判断を要求される。

 

 

 

ギリシャを担当されたザハさんのブログです。冷静にルールや各勢力を分析されています。


 

 

(了)