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「戦車戦」(HJ)を試す(3)シナリオ4「デブレツェン」(続き)

HJ社の往年の戦術級ゲーム「戦車戦」の中から両軍80余両の戦車・自走砲が登場するシナリオ4「デブレツェン」をソロプレイ。

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第6ターン

イニシアティブのダイス結果はギリギリ、ドイツ軍となった。
このゲーム、イニシアティブを取るのと取らないとでは大違い。ここまでのところの印象では非イニシアティブ側はかなり不利になる印象。

射撃フェイズは先手、移動フェイズは後手とすることで前のターンで有利な射撃位置に移動しておき、射撃で先に相手を撃破してしまえば、反撃されずに済む。
もちろん移動フェイズで臨機射撃を被る可能性はあるので一概には言えないが、臨機射撃を行うユニットはそれまでに射撃も移動も行っていない必要があるため実施できるユニットは多くはないだろう。

プレイに戻る。
上方左側マップでは残ったJS2と近接してきたティーガーパンターとの最後の射撃戦が行われ結果、射撃が先行したドイツ軍が残ったJS2 2両を撃破した。
ソ連軍の第1梯団は全滅となった。

上方右側のマップでも、予め配備されていた88ミリ高射砲やパンターなどからの遠距離射撃によりソ連軍第2梯団の車輌が少しずつ削られていた。
ドイツ軍側の車輌や砲は稜線や陣地の防御効果を得られるように配置されているため、基本となる砲力が同程度であったとしてもソ連軍は不利。吹きさらしの平地を接近していく他はない。

移動フェイズにてソ連軍の第3梯団が、市街地マップの左端から登場。
市街地を直接守るドイツ軍は歩兵部隊と対戦車砲、マーダーとⅢ突少数なので脆弱。
まだ双方十分に視界内にないため、本格的な衝突は次のターンとなる見込みだ。

ソ連軍損害

  • JS2 2両  (第1梯団全滅)
  • SU85 1両
  • T34/85 2両

ドイツ軍損害 なし

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中断・感想戦

ここで時間的制約もあり、また展開として反省点が多くなってきたので中止。

両軍とも彼我の車輌の性能についての認識不足から最適な戦術をとれなかった点が大きい。
特にソ連軍はJS2がドイツ軍のティーガーパンターに比べて圧倒的に強いという点を活かし、徹底的にアウトレンジ戦術をとるべきだったのを、前進を優先してしまい安易に接近戦に持ち込まれてしまったのが悔やまれる。20ターンもあるのでもっとどっしりと攻めてよかった。
第4梯団のT34/76は、10両という数に頼んで安易で単調な攻撃を繰り返してしまい、低いキルレシオのまま全滅するに至ってしまった。確かにT34/76の場合はドイツ軍の主力車輌には太刀打ちできないため最終的な生存は難しいが、機動力と数の優位性、またドイツ軍主力の側面から登場するという点を活かして撹乱するような動きができたように思う。

ドイツ軍からするとJS2に対してはティーガーパンタークラスでも接近しないと撃破できないことを考慮すると、JS2を擁するソ連軍第1梯団の登場位置にもっと近い場所に配置し登場早々に近距離での砲戦を行う必要があるだろう。離れていると接近していく間に撃ち減らされていく可能性が高い。
そうなるとソ連軍第1梯団のJS2以外の車輌とも近接戦を行う必要があるためドイツ側も相当の損害を覚悟しないといけないだろう。
またこうした前進配置を行った場合、ドイツ軍の主力は中央部や市街地から離れることになるため、ソ連軍の第2、3梯団への対処に難点がでてくる可能性は高い。

今回のリプレイでドイツ軍は、ソ連軍第1梯団登場時点で左翼のグループを全滅できたり、また第2梯団以降の登場が少しずつ遅かったり、またここまでイニシアティブのダイスで負けていないなどダイスの目に助けられた点が少なくないように思う。

 

ゲームとしては戦術級入門として予想以上によかった。
ダイスを振る回数が少ないため、今回のような多数のユニットが登場するシナリオでも、単調にならずにまたサクサクと進行させることができた。
少ないとは言え戦車以外の対戦車砲や歩兵も登場させている点を評価したい。

一方で気になる点をあげると、
6面ダイス1個で全て解決するシステムのため目によってばっさりと結果の白黒が分けられてしまう。戦車等の性能も同様で数値によってデジタルに性能が評価されている点。
マップが単純すぎてせっかくの歩砲装の混合戦術が活かせない(もっともマップが単純なためLOSで悩む点が少ないという利点はある)。

対戦プレイは行うにはいまさら感があるが、戦術級入門用としては「ぱんつぁー・ふぉー!」あたりよりはバランスはとれているように思う。(「ぱんつぁー・ふぉー!」はキャラゲーとして入門者を呼び込みやすい点はあるが)。

今回のシナリオはまたいずれ気が向いたら再チャレンジしてみたい。またもっとこじんまりした、歩砲装の複合部隊によるシナリオも試してみたいという気はしている。

 

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