Their Finest Hour -歴史・ミリタリー・ウォーゲーム -

歴史、ミリタリー、ウォーゲーム

DOWNTOWN(GMT)を試す

GMT社DOWNTOWNの対戦が決まったため、ルールを読み始めました。

しょっぱなから専門用語多数。
その後も全編に渡って現代軍用機や航空作戦に関わる用語として、アルファベット3文字の似たような略称が頻発していて、この単語はさっき出ていたけどなんだったっけ?と、その度にルールブック内の用語説明を参照することになり、なかなか進みません。

 

スケールは航空機は1〜4機の編隊単位、AAA(対空砲・高射砲)やSAM(地対空ミサイル)などは部隊単位と抽象化されています。
1ヘクスは4キロ、1ターンは1分。F104あたりは1ターンあたりの移動力が5なので、時速換算、1200キロとちょうどマッハ1あたりでしょうか。一方、初期シナリオに登場する北ベトナム空軍の主力Mig17は移動力3です。

マップはハノイを中心に北西の高地地帯から南東に位置するトンキン湾までの100キロ前後四方。実際の地形が精緻に描かれ美麗。作戦地図を見るようでテンションが上がります。

 

ひとつのユニットに複数機体が含まれることになりますので、ゲーム内では個々の機体の機動状況を描写することはありません。高度変更や旋回をしたり、また攻撃/爆撃することはできますが、基本的に編隊ごとに行動します。

ユニットは機種ごとになっており、機種による性能差として速度、とりえる高度、兵装(複数パターンあり)、レーダー能力、EC能力などが設定されています。

 

北ベトナム空軍機はアメリカ軍戦闘機に正面からは太刀打ちできなかったので、低空や超低空でレーダーを避けるように接近したとか、アメリカ軍攻撃機が北ベ軍SAM部隊からのレーダー捕捉を振り切るため、中高度または高高度から低高度までダイブする機動をとるといった必然性も描かれます。

B52のような大型機は高度を変えるだけでも大変だし、F104は速い分、急旋回はできない・・・・などなど。

 

対戦するシナリオは「D1 Here, There and Everywhere」。

アメリカ軍の攻撃部隊がハノイの北方にあるSAM基地を爆撃、北ベトナムはそれを阻止するという内容です。

ただDOWNTOWNのシナリオは戦闘序列や内容が確定しているわけではなく、ダイスを振って決めるという条件が多いです。ダイスの結果によってはとんでもなくバランスが崩れそうな印象です。

 

■ アメリカ軍の準備

シナリオD1の場合、まず勝利条件の第一となる爆撃目標をシナリオで示された6目標からダイスを振って決めます。北ベトナム軍はこの結果は知りようがありません。

次にアメリカ軍はシナリオで示された枠組みの中で攻撃部隊を、これもまたダイスを振って編成していきます。

D1の場合、露払いで「電子戦部隊」「制空部隊」が侵入し、その後「攻撃本隊」、最後に「偵察部隊」が締めるという構成になります。総勢で20数機にも及ぶ航空団になります。偵察部隊が最後なのは、爆撃後の戦果をカメラに収め、攻撃の効果を測定するためです。ゲームでは、地上目標に対する攻撃効果をこの「偵察部隊」が偵察し確認することではじめて、勝利ポイントになるのです。意外なところで偵察部隊や偵察行為の重要度を示していて、良いルールだと思います。

D1の舞台となっている1965年夏の時代に配備されていた機体の中から編成されます。例えば「制空部隊」はF-4CかF-104Cになるのですが、ダイスを振って決めます。F-104 は速度は速いのですが空戦能力が高くないようです。F-4Cはレーダー能力にも優れその他スペックも万能機、傑作機と呼ばれた片鱗を見せています。どちらになるかもけっこう運まかせです。

機体が決まると編成された機体1機ごとに武装を決め、パイロットの能力をダイスで決め、記録表に記録していきます。特にアメリカ軍は機体数も多く、バリエーションがあるのでここまででもかなり大変です。

 

大事なことを忘れていました。

アメリカ軍の制空部隊以外の部隊は予め決めた飛行計画に沿って侵入し、攻撃を行い、空域から離脱する必要があります。この飛行計画を事前に設定する必要があるのです。制空部隊はその任務上、空路を外れることを許されていますが、それ以外の部隊が空路を外れるのはルールで制限されています。これらの部隊が飛行計画を外れるということは、なんらかのアクシデントや攻撃を受けたことで、爆弾を投棄して作戦を中止する、といったことになってきます。

 

■ 北ベトナム軍の準備

一方の北ベトナムですが与えられたSAMやAAA部隊を地図上に配置(隠匿配置、または開示状態)します。アメリカ軍の攻撃目標は知りようがなく、地図上で確認するとけっこう離れています。また侵入進路も推測し、SAM部隊やAAA部隊を配置する必要があります。

数機ながら防空部隊も登場します。機体を決め、武装パイロット能力を決め記録表に記載します。

北ベトナム軍は勝利ポイントを前借りすることにより、追加装備をいれることも可能です。これも悩ましいです。

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