7月のゲーム会では、ルールの適用漏れや取り違えが少なくなかったASL SK(アドバンストスコードリーダー スターターキット)ですが今回(8月)、京成会にお邪魔させていただき、前回と同じにしさんと再戦させていただきました。
前回とは攻守変わって、当方が日本軍、Nさんが攻撃側のアメリカ軍を担当します。
■ 日本軍の作戦
このシナリオ、ターン数にて4ターン半しかありません(先攻のアメリカ軍の5ターン目表で終了です)。
アメリカ軍の勝利条件は、日本軍が占拠している5箇所の拠点のうち4箇所以上の占拠になります。日本軍はそれを阻止すれば勝利です。
日本軍の戦力は8個分隊+2個操作班。うち5個分隊または操作班は拠点守備をするとして、残る5分隊/操作班をどう配置するかです。なお2個分隊相当のユニットはHIP配置(初期隠匿配置:別途メモ書きをして初期配置場所を隠す)ができます。
日本軍の味方は短いターン数と、マップ全体を覆うジャングルです。ジャングルはアメリカ軍の移動を妨げます。
”防御側はスタックをばらして攻撃側の手数を増やす”の鉄則に従い、攻撃側を煩わせるような場所に配置します。支援火器(MMGや軽迫撃砲)はせっかくの性能が活かせるように、ジャングルのところどころに空いた間隙をカバーするように配置しました。
■ プレイ
【第1ターン先攻 アメリカ軍前進射撃フェーズ終了時】アメリカ軍はマップの左端より侵攻、日本軍は初期配置のままです(オレンジ色のユニットが日本軍です。残りの緑色と白いCXユニットが載っているスタックがアメリカ軍)。赤い丸印のヘックスは勝利条件に関係する拠点、四角印のヘックスは隠匿ユニットがいます(2個分隊相当)。この後、2ターン目にマップ上端からもアメリカ軍が侵攻して来ます。ここで日本軍の守備に大きな穴があることがわかってしまうのですが、それはこの次。
なお、マップ中央の黄色のヘックス(通常は麦畑)もシナリオ特別ルールによりジャングルとなりますので、マップ全体のかなりの割合を緑色のジャングルで覆われていることがわかるでしょう。
【第2ターン先攻 アメリカ軍プレイヤーターン終了時】マップ上端よりアメリカ軍の別部隊が侵入してきています(?マーカーが載っているスタック)。ここでアメリカ軍は手前の日本軍拠点に接近していますが、ここに関わらずにずっと奥まで侵攻してもよかったかな(赤矢印)、とも思います。少なくとも日本軍にはそれを妨げる部隊はいませんでしたので
【第3ターン先攻 アメリカ軍プレイヤーターン終了時】第2ターン後攻、日本軍は突出していたアメリカ軍スタックを襲い、アメリカ軍指揮官1ユニットと1個分隊を「混乱」させます。さらにこれらの「混乱」ユニットは突出していたばかりに退路を失い除去されます。前回の対戦時にアメリカ軍を担当した当方が陥った状況が今回も再現されたのです。
そのささやかな勝利も束の間の第3ターン先攻、アメリカ軍は積極的に隣接するヘックス同士の近接戦闘を仕掛けてきます。ジャングルは視界が拓けないため、いやがおうでも隣接したヘックス同士の射撃戦(火力が2倍になる)になり、さらに相手ヘックスに突撃することで白兵戦にもつれ込むことが多いです。
日本軍は外郭にいた4スタックを相次いで白兵戦で失います。2つの拠点も失い、一挙に形勢不利になります。
1ユニット毎に火力に劣る日本軍は1ユニット同士の白兵戦でもオッズが負け、さらにアメリカ軍は複数ユニットからなるスタックで突撃してくるので、必然的に白兵戦で除去されることが多いのです。
【第3ターン後攻 日本軍プレイヤーターン終了時】
このシナリオには日本軍得意の重擲弾筒こと50ミリ軽迫撃砲が配備されています。その迫撃砲のようやくの見せ場です(赤矢印の部分)。攻撃は見事にハマります。
【第4ターン先攻 アメリカ軍プレイヤーターン終了時】
3つ目の拠点も占拠され残る拠点は2箇所、分隊も2分隊のみになってしまいました。
アメリカ軍は最後の攻撃準備のために縦に並んでいる最後の2拠点に接近します。
もはや日本軍にできることはあまりありません。
【第5ターン先攻 アメリカ軍プレイヤーターン終了時】
このターンをもってゲームは終了です。アメリカ軍は残る2個の日本軍拠点に突撃します。白兵戦でどちらかの拠点の日本兵を全滅させれば勝利なのです。ところがここでダイスの目は日本軍に味方します。どちらも乱戦となり日本兵が残っているため、日本軍勝利となりました。
感想戦
今回は前回の反省も踏まえルールに詰まるといちいち確認をしながら進めました。これはこれで有益だったと思います。
スターターキットだけでは確認できない事象はスタンダードのルールブックも参照します。
プレイのほうは、最後はアメリカ軍に押し切られそうなところ、土俵の際でかろうじて踏みとどまった印象ですが、同じ勝つとしても本当はもっとうまく勝ちたかったですね。
白兵戦になると日本軍は不利なので白兵戦を挑まれるほどに接近されたときには、前方にある拠点は捨てることも方策だったかもと考えます。
2ターンに記載した通り、アメリカ軍の侵攻ルートもいろいろ工夫できそうですので、作戦検討を行う余地はまだまだありそうな印象です。
もっと早く進行できるかと思っていたのですが、このシナリオだけで3時間程度要してしまいました。